クリックオンパソコンサポートでは、お客様のビジネスや状況に合わせたホームページ制作の提案をしています。
そこで改めて、2025年の今時点で、ホームページの制作方法について考えてみたいと思います。
ホームページを制作する方法
ホームページを制作するには、インターネット上に情報を公開するためのWEBサーバが必要になります。WEBサーバの利用方法は、大きく分けて3種類あります。
1. 自分でWEBサーバを用意する
2000年以前、特に会社などでホームページを用意する場合は、自社のITラックでメールサーバとファイルサーバなどと並んでWEBサーバを設置し、IT専門の管理者によって運営されていました。
2000年以降、ASP(Application Service Provider / アプリケーションサービスプロバイダー)やホスティングサービスが台頭し、クラウドへと発展してく流れにおいて、自社で物理的に運用するメリットよりもアウトソーシング化によるコストダウンが優先され、今ではホームページ用のWEBサーバを自社で運用することはほとんど無くなっています。
2. レンタルサーバ(ホスティングサービス)と利用する
データセンターなどに設置されたサーバをインターネット経由で利用するホスティングサービスを、日本ではレンタルサーバと呼ぶことが多いです。
現在では、レンタルサーバを提供するサービス会社と契約してホームページを運用することが主軸になります。
3. ホームページ制作サービスを利用する
SaaS(Software as a Service)として、サービス提供事業者側のWEBサーバで稼働しているソフトウェアを、インターネット経由でWEBブラウザにより操作してホームページを公開する方法です。
この場合はWEBサーバを利用するというよりも、サービス会社独自の機能やインターフェースを駆使してホームページを作成することになります。
レンタルサーバでホームページを制作する場合
WEBサーバを自分で用意する手法については、ここでは省いて考えますので、前述のレンタルWEBサーバ(ホスティングサービス)を利用する場合について考えます。
レンタルサーバはどこがいい?
レンタルサーバを利用するためには、レンタルサーバを提供するサービス会社と契約する必要があります。無料もありますが、ビジネス用途前提に考える場合には有料サービスの利用が必須になります。
私は10年ほどホームページ制作に携わっていますが、経験したレンタルサーバ会社の数は10社ほどです。
その上で言うと、どれも同じ、ではなく、どのレンタルサーバを選択するかは、とても重要な作業です。
レンタルサーバを選択する場合のポイントを以下に挙げてみます。(重要な順ではありません)
- 料金
- 速度
- 安定性
- 機能の豊富さ
- ダッシュボードの使い勝手
- メール機能(迷惑メール対策など)
- WordPressなどのCMSインストールのし易さ
- 使い方や不具合時などのネット情報量の多さ
- マニュアル/FAQの多さ
1社しか使ったことがないとわからないですが、複数社使ってみると、たくさん違いがあることに気づかされます。
例えば上記の「ダッシュボードの使い勝手」や「迷惑メール対策機能」など実際に使い続けてみないとわからない差もあるので、安易に料金が安いだけ、という理由で選択しないほうがいいです。
参考までに、レンタルサーバのメール機能比較記事です。↓
で結局、私がおすすめするレンタルサーバ会社は、XSERVER です。
エックスサーバーよっぽど、「メールアドレスは必要ない」、「最も安い」、などという事情がない限り、XSERVERを選択しておけば間違いがないです。
理由の一つとして、XSERVER は日本でのホスティングサービスのシェア1位だからです。
参考: W3Techs
シェアが高いと、『規模の経済』理論による様々な恩恵を受けることができます。
ただ実際に使い勝手がいいなど、さまざまなおすすめできる理由があるので、いつか別の記事でまとめます。
初期費用無料、月額990円から、高速・多機能・高安定レンタルサーバー『エックスサーバー』CMS無しか、WordPressか、その他か
WEBサーバを借りたら、どうやってホームページを作るか。大きく分けると、3つです。
- CMS無し(HTML/CSSなど)
- WordPress
- その他のCMS
CMS(コンテンツ・マネジメント・システム)とは、Webサイトのコンテンツを管理・更新するためのシステムのことで、ホームページ制作として一番有名なCMSはWordPressになります。
ではCMSの利用率を見てみましょう。
【世界市場におけるCMSの割合】 2025年1月時点
世界市場におけるCMSの割合 ※2025年1月時点
参照: W3Techs
グラフで分かる通り、WordPressがダントツです。
実際にもう何年も、HTML/CSSのみでホームページを作る、なんてことはしていません。
またShopify(4.7%)、Wix(3.3%)、Squarespace(2.2%)は、CMSというより後述する『ホームページ作成サービス』に属するので、借りたレンタルサーバ上で運用するものではありません。
レンタルサーバでホームページを作る場合の結論
あくまでも個人的な結論です。
レンタルサーバでホームページを作る場合は、XSERVERを契約して、WordPressを利用する
あまりにも普通な結論ですが、ただ、WordPressはいろいろと問題があると感じています。それはこの記事の最後にまとめます。
ホームページ作成サービスを利用する場合
これはシンプルにどのサービスがいいか、です。無数にあるホームページ作成サービスをいろいろ試してきた結果、2つに絞りました。
Wix Studio
この界隈では有名な、Wixの上位版といったとことでしょうか。
ただWixをやってきた方がすぐ使いこなせるか、というと難しいかもしれません。
ただマージンやパディングといったHTML・CSSを理解している人向けの設定があるため、デザイン的にできることがものすごく進化しています。
またプランにもよりますが、オンライン予約やECサイトも構築したり、専用アプリを作れたりと、かなり融通が利きます。
難点は、ブラウザ表示速度が遅い、という点。見せるだけのホームページならまだいいのですが、複雑な予約サイトなど作ると、かなりもっさりした経験があります。
この辺りは日進月歩的に解消することを期待しています。
Studio
国産なのに、海外産のような雰囲気があります。
おしゃれなサイトを作りたい、っていうときにはこれだと思います。とれもおしゃれなテンプレートばかりなので、簡単におしゃれサイトが作れます。
ただ、予約やECなどの機能性の高いサイトをStudioだけで作るのは難しいかと思います。
また意見がわかれるのは、お問い合わせフォームの自動返信ができないこと。
自動返信は無くても気にならない人もいれば、絶対必要!、という人もいます。
外部ツールを使えばできるようなのですが、こういったサービスでは単独でできるようにしてほしいと思います。
ホームページ作成サービスを利用する場合
Wix Studio と Studio 、どっちか一つ選べと言われた場合の結論です。
ホームページ作成サービスでホームページを作る場合は、Wix Studioを利用する
あれやこれやとできるほうが、やっぱり何かと便利に使えます😁
あとWix Studio か Wix か、も実は悩みます😅
総論
WordPressは様々なテーマやプラグインがあるので、オンライン予約でもECサイトでも作れることは作れます。ただ問題は、WordPressが頻繁にアップデートされるので、テーマとプラグインが多くなるにつれ、互換性を保つのための管理がとても面倒になってきます。
アップデートに失敗すると、最悪、サイト表示が真っ白、なんてこともあり得ます。
一つのサイトをつきっきりで管理する状態であるならそれでもいいのですが、私のような複数のサイトを管理する立場の人間としては、結構悩ましい問題になってきます。
そこで検討したいのが、Wix Studioのようなサービス側で自動でシステムがアップデートされるものを利用することです。
Wixのすべての機能をWordPressでやろうとすると、いくつプラグインが必要になるかわかりません。WordPressのプラグインは最近有料サブスクのものも多いので、場合によってはコストメリットもあるかと。
といったところで、2025年現在の、ホームページ制作方法について、個人的な結論になります。
基本的には、XSERVERを契約して、WordPressでホームページを制作する
予約やカート・決済などの機能性の高いサイトを作る場合は、Wix Studioでの制作を検討する
あとがき
今年の目標は、WordPressを極力シンプルに使うことです。
WordPressのブロックテーマを使いこなせれば、公式テーマのTwenty Twenty-Fiveだけでも、まずまずなサイトができるかなと思っています。もし公式テーマのみで完結できれば、夢の自動更新のみのほったらかし運用ができるのではないかと…😁来年の今頃までに成果を出したいと思います。