Android用のモバイル版Thunderbirdアプリが2024年10月30日にリリースされていたのを知り、さっそく試したところ、今まで悩みだったことが解決されまして、同じ境遇の方の参考になれば、と思います。

どんな方向けかというと・・・

  • XSERVERなどのレンタルサーバーを契約して、独自ドメインのメールアドレスをIMAPで利用している
  • スマホはiPhone/iPadではなくAndroidを使っている

こんな方には、共感していただけるかなと思います🫠

何が悩みだったのか・・・?

スマホでメールを見る場合、Gメールアドレス(gmail.com)はGmailアプリ、マイクロソフトメールアドレス(outlook.jp、outlook.com)はOutlookアプリを利用すれば、特に問題が起きないかと思います。de

ですが、独自ドメインとレンタルサーバーを用意して、自分のドメインのメールアドレスを作って利用する場合には、メーラーとの相性が難しい場合があります。

特にIMAPで利用する時に、上手くいかない場合があります。

送信済みフォルダが2つできる

通常、IMAPの送信済みフォルダは「sent」フォルダが選ばれると思います。ところがメーラーによっては、「sent」以外のものが選ばれることがあるのです。

私の状況で言うと、XSERVERで用意したメールアドレスをパソコン版Outlook(クラシック)にアカウント設定すると、「送信済みアイテム」というフォルダが作られ、送信済みフォルダとして設定されます。この「送信済みアイテム」は「sent」ではなく、別のフォルダになるので、他メーラーから送信したメール(sentに保存された送信済みメール)は保存されません。

例えば、Androidで「Gmail」モバイルアプリを使うと、送信済みフォルダは「送信済み(sent)」になるので、パソコン版Outlookとは違うフォルダになり、2つの送信済み用のフォルダが存在することになってしまいます。

なんでこうなっちゃうのか・・・、、

そもそもですが、XSERVERで作ったメールをOutlook(クラシック)で設定する時に、ルートフォルダのパスを”INBOX”にすることが必要です。

XSERVER メール設定 Outlook 2019(Outlook 365)
IMAPで設定した場合 「3.ルートフォルダーのパスを入力」

このあたりが起因になっていることだと思うのですが、Outlook側でのIMAPのフォルダー構造の読み取り方に問題があるのかなと思っています。

※ちなみに、Conoha WIngで作ったメールをパソコン版Outlook(クラシック)で設定する際には、公式マニュアルによると「INBOX」設定は必要ありません。設定すると、「送信済みアイテム」というフォルダは作成されず、「Sent」フォルダ(英語表記)になります。

iOSメールアプリなら大丈夫

メーラーの設定で、送信済みに利用するフォルダを選択できればいいのですが、パソコン版Outllookと、Gmailアプリにはそういった設定がありません。

※ちなみにモバイル版Outlookだったら、パソコン版Outlookとの整合性がとれるのでは、、と思いがちなのですが、これがまたうまくいきません。どううまくいかないかは、別の機会に・・・。ほんと、謎な現象が起きて説明がむずかしいので。MicrosoftとXServerのどっちがいいか悪いかも、ちょっとわかりません。

ではiPhoneやiPadだったらどうか・・・。 iOSのメールには、送信済みに利用するフォルダを選択することができます。

私は、スマホはAndroid派、というより、iPhoneは高いので、安いAndroidを使っているだけですが、この送信済みフォルダのことだけでも、iPhoneにしようかどうしようか…とずっと悩んでいたわけです。

モバイル版Thuderbirdなら大丈夫

…という悩みがあったわけでしたが、モバイル版Thunderbirdは期待を裏切らず、送信済みに利用すフォルダを選択することができました。

これで、パソコンではOutlook、スマホではThunderbird、で送信済みは同期して利用できるようになりました。

あとでわかったのですが、モバイル版Thunedbirdは、以前のK-9 Mailみたいですね。前から知っていたのに、試せてなかったので、もっと早く悩みは解決できてたな、、と反省もしつつ、とりあえずよかったです。