お名前メールをIMAP over SSLで利用するときの設定
こんにちは!
季節の変わり目で寒暖差がある日が続きますが、皆様はいかがお過ごしでしょうか。
なんだかんだで2020年もあと2か月と少し、残りを大事に過ごしたいと思っています。
そしてこのBlogも、お知らせだけではなく『ちょっとした有用な情報』も載せていこうと思っていますので、よろしくお願いいたします。
今回はタイトルの通り、『お名前メール』のことを少し掘り下げます。
『お名前メール』とは?
『お名前メール』とは、お名前.comのサービスの一つで、取得した独自ドメインでメールアドレスを作って利用することが出来ます。
この『お名前メール』、私は今まではあまり注目していませんでした。というのも、ホームページを作るためにレンタルWEBサーバーを利用するのですが、大抵メールサーバー機能も付いているので、ホームページ(WEBサーバー)とメール(メールサーバー)はセットで契約するという考え方だったからです。
それに最近では、WEBサーバーを契約するとドメインが無料で付いてくる、というキャンペーンも多く見られ、『ドメイン・WEBサーバー・メール』を同じ会社で契約する流れも出来つつあります。
だったら、メールサービスのみの『お名前メール』はあまり利用頻度はないのでは?となるのですが、私の最近のトレンド『脱・WordPress』という考えが絡んでいます。
なぜ『お名前メール』を使う?
『脱・WordPress』というと反対勢力みたいな感じですが、WordPressが嫌いになったわけではありません。
いや逆にとてもお世話になってきたので感謝しかないです。…が、、アップデートにちょっと疲れてしまうのも事実です。
私自身で管理する分には良いとしても、お客様に管理してもらうにはそれなりの知識と慣れが必要になり、『ホームページを自分で運用したい』というお客様にはオススメしていません。
今はWixやJimdo(ジンドゥー)、Ownd、グーペ、などなどたくさんのホームページ作成サービスがあり、以前と比べたら格段と進化しています。なので機能・デザイン的に問題が無ければ、これらを利用することをオススメしています。
となると、ドメイン取得して、ホームページは上記のような作成サービスを利用する場合、メールはどうしよう?となります。
ホームページ作成サービスの中にはメールアカウントを持つことが出来るものありますが、1アカウントずつオプションで費用が掛かかるのがほとんどで、費用的にお得感がありません。
そこで、安価に多数のアカウントが作れるサービスの利用を検討すると、下記3サービスが候補になります。
・お名前メール
・ムームーメール
・さくらのメールボックス
どちらも年間1,000円前後で、メールアドレスは無制限に作れます。
この3つのサービスの比較は改めて行うとして、今回は『お名前メール』をIMAP over SSLで利用する設定を紹介します。
今やメールはパソコンだけなく、スマホやタブレットなど複数端末で見ることが当たり前なので、POPではなくIMAPかつover SSLで接続することが必然と考えます。
※SSLで暗号化通信をしていないと、フリーWifiなどで盗聴されると丸見えになってしまいます。
ですので、IMAP over SSLでしっかり運用できるかどうかが、そのメールサービスを選定するかどうかの肝心なポイントになります。
それと私の印象ですが、マニュアルに記載されているIMAP over SSLの設定がなぜか“ぼや~”としています。これはどの会社様サービスに言える印象です。
POPの説明だけでIMAPは無し、あっても非SSL接続の説明のみ、ということはよくあります。『そこはわかるでしょ』ということなのかもしれませんが、私は不親切だと思います。
『お名前メール』をIMAP over SSL で利用する
さて前置きが長くなりましたが、まずは設定していきましょう。
お名前メールのコントロールパネルにログインして、左上サービス設定欄の『サーバー情報』に入ります。
すると下記のように表示されます。
赤線の情報を控えましょう。
SMTPサーバー:smtp数字.gmoserver.jp
POPサーバー:pop数字.gmoserver.jp
※黒く塗りつぶしてあるのは数字で、契約ごとに数字は異なるようです。
あとはメール設定の『メールアカウント』で新規メールを作り、パスワードも控えておきます。
集まった情報と設定する情報を下記に纏めます。
【IMAP受信設定】
※Outlookの設定記述を元にしています。
アカウント名 | メールアドレス ※例 info@sample.com |
パスワード | 指定されたパスワード ※もしくは変更したパスワード |
受信メールサーバー(ホスト) | pop数字.gmoserver.jp ※数字は契約ごとに違うため”サーバー情報”でご確認ください ※IMAP接続でもpopから始まるサーバー名を指定します。 |
IMAPポート | 993 |
暗号化方法 (セキュリティ情報) | SSL/TLS |
セキュリティで保護されたパスワード認証(SPA)でのログオンが必要 | チェック無し |
【SMTP送信設定】
※Outlookの設定記述を元にしています。
アカウント名 | メールアドレス ※例 info@sample.com |
パスワード | 指定されたパスワード ※もしくは変更したパスワード |
送信メールサーバー(ホスト) | smtp数字.gmoserver.jp ※数字は契約ごとに違うため”サーバー情報”でご確認ください。 |
SMTPポート | 465 |
暗号化方法 (セキュリティ情報) | SSL/TLS |
セキュリティで保護されたパスワード認証(SPA)でのログオンが必要 | チェック無し |
送信(SMTP)サーバーには認証が必要 | チェックあり ※【受信メールサーバーと同じ設定を使用する】にもチェックします。 |
設定後に「接続先サーバーの証明書に関するセキュリティ警告」などが出ますと設定ミスの可能性があるので、もう一度確認してみてください。
このIMAP over SSL設定で実際に利用していますが、今のところ問題ありません。
ということで、
ドメインはお名前.comで取得
↓
メールは『お名前メール』を利用
↓
ホームページはWixやOwndなどで制作する
という流れを、お客様に提案したいと思います。
今回の『お名前メール』IMAP over SSL設定の紹介は以上になります。
もし、『お名前メール』の設定だけでなく、各種メールサーバー設定、メールクライアント設定、またバックアップなどでお困りのことがあれば、CLICK ONにご連絡ください。
ご来店いただく、もしくは電話、オンライン、ご訪問出張にてサポートさせて頂きます。
店主/斉藤